中国語あれこれ

中国流 説得スタイル ー表現解説集【第8話(D)】

【第八話(D)】いぶし銀の大局観に秘められた強い説得力

* 大局観関連のことわざ・慣用句*
舍小家保大家

舍小家保大家shĕ xiăojiā băo dàjiā
→私益を捨てて公益を守る。

国家や社会全体を見据えた大所高所の立場から判断して、
個人の利益よりも集団全体の利益を優先する観点を強く押し出している。
社会主義思想の根幹を成すものと言える。

これは公共福祉を守るために私権を制限する現代法に近似する考え方に通じる。
小家xiaojia”はいわば個々の核家族・個人、“大家dajia”はみんな、つまり全国すべての家庭・国民全体。
漢語得意の対句表現「小家VS大家」と「舍VS保」を巧みに使ったメッセージは明確で分かり易い。

春節、五・一メーデーや、国慶節連休など国民休日の際、家族団欒を見合わせて勤務する農民工・鉄道従業者や国防関係者を
称え、労う場合や、自然災害、疫病流行や外敵との抗戦など国難に遭った際、難局を突破するために国民の結束を強め、
士気を高めるためによく使われる。

*“”=捨  **为大家,不回家—— (国民の休日に、私はみんなのために、家族団欒を返上して勤務しています。)

(つづく 鄭青榮)