▲我不会亏待你的。
→私はあなたに損させることはありません。
「あなたを悪いようにはしません、功績・業績にふさわしい処遇を約束します」と義理にのっとり、相手の協力に報いる意思、意欲を示す言い方。
人間関係が濃密な中国人社会では、相手の心理状態を推し量ることにたけている人が多い。
※亏待 kuīdài;不公平、不義理な待遇をする・冷遇する
▲你放心,辛苦费一分不少。
→どうかご安心ください、謝礼は耳をそろえてちゃんとお支払いしますから。
※一分不少 yī fēn bù shăo;1銭でも欠かさない・全額を不足なく(支払う)
▲辛苦费我不会少给你的。
→謝礼のほうは必ずご満足頂けるものを差し上げます。
社会主義中国のイメージは商売とは縁遠いと思われがちだが、実態は全然異なる。
数字を挙げると、全国の会社事業所は約1.5億社、個人事業主は1億人もいると言われる国柄です。
むしろ政府の強い後押しで、草の根レベルの企業意欲・商魂はますます逞しくなっています。
合言葉「大衆創業・萬衆創新(大众创业・万众创新)」の通り、中国市場経済は不断の改革を推進する中で、
新発想・新意匠・新発明・新業態・新商業モデル・新市場を生み出し、次々と大小さまざまな新製品を世界市場に送り出している。
そもそも、中国人は昔から商売と縁が深い。
商人的な気質が強く、ユダヤ人、印僑と並んで、華僑(在外中国人)は世界の三大商人と称されているほどだ。
アヘン戦争以後、東南アジアなどで裸一貫から豪商となった老華僑世代や、
1980年代以降、高学歴と商才で実業家となった新華僑世代の成功物語は枚挙に暇がない。
さらにその延長線上に近年誕生した「一帯一路・巨大経済圏構想」は、
まさに中国官民合同パワーに国際連帯協力精神を結合させた中国式商業モデルの新バージョンであり、
その勢い盛んな発展拡大ぶりは21世紀世界経済商業貿易の未来に大きな影響を与えるに違いない。
(つづく 鄭青榮)