中国語あれこれ

中国流 説得スタイル ー表現解説集【第3話(B)】

《 中級会話エリアの穴場 》
【第3話(B)】(続)経験則・生活の知恵で説得するスタイル

胃病是需要调养的,我建议你去看中医
/胃病を治すには養生する必要があり、漢方医に掛かることをお勧めします

【経験則・生活の知恵】に関することわざ・格言・成語など

胃病是需要调养的,我建议你去看中医
wèibìng shì xūyào tiáoyăng de, wǒjiànyì nĭ qù kàn zhōngyī 

→ 胃病を治すには養生が不可欠ですので、漢方医に掛かることをお勧めします
これは中国では誰でも経験的に納得する理屈だ。
胃もたれや胃痛に罹ったら、市販の新薬で症状を抑えるだけではなかなか根治できない。
如何に暴飲暴食、過食、不食やストレスなどから胃腸を守るのか、
次の諺はまさに生活の知恵の結晶ではないか。

★関連例文:
俗话说:胃病三分治七分养。胃病是需要调养的,我建议你去看中医
súhuà shuō:wèibìng sānfēn zhì qīfēn yăng.…… ”

→俗に「胃の病は治療が三割、養生が七割」と言われます。
胃病を治すには養生が不可欠ですので、漢方医に掛かることをお勧めします。
需要xūyào;【動詞】必要とする
 调养 tiáo-yǎng;【動詞】養生する

中医(zhōngyī:中国伝統医学)では、胃病は“脾胃虚弱 pĭwèi xūruò”が原因であり、
特に胃に繋がっている脾臓が不調だと、消化不良、強度の疲労、免疫機能低下などを招く。
したがって、脾臓の免疫機能および造血機能の乱れや衰えを回復させることを重要視する。

胃に対する対症療法(对症下药 duì zhèng xià yào:症状に合わせて投薬する)だけでなく、
合わせて全身的な広い視野から崩れた人体内の気血の循環を良くし、
各器官のバランスの回復を図り、人体の生気と活力を取り戻す手立てを講じる。

具体的な養生の方法として、規則正しい生活、食事の定時定量順守。
徹夜・過労・朝食抜き・過食・硬い食物を避け、禁酒禁煙、
揚げ物・塩漬け食品・コーヒーなどの刺激性食品の摂取抑制及び咀嚼励行などがよく言われる。
紅ナツメ・枸杞・白キクラゲ・クルミなどは胃に優しい推奨食品だ。
へそ回りのマッサージ・温めた両手で下腹部を摩るのも、
症状緩和の効果があると言われる。

(つづく/鄭青榮)