《 中級会話エリアの穴場 》
【第2話(B)】経験則・生活の知恵で説得するスタイル
▲例文3“馄饨不顶饱,再吃碗葱油面吧。húntun bù dĭngbăo,zài chī wăn cōngyóumiàn ba”
→ワンタンだけでは腹の足しになりませんから、さらにネギ面でも召し上がれ !
薄いワンタンの皮はスープの表面でふわーと広がるので、一見ボリュームがあるように見える。
実際はいくら食べてもなかなか満腹感が起きません。そこで、もう一品追加!
これは誰しも納得です。
ワンタンは広東語で“云吞·wantan=雲呑”。
空にぽっかりと浮かんだ雲の形をしているから、
それを口に入れると、まるで雲を呑み込むみたい、だから「雲呑」なんでしょう。
★語注; ●頂饱 dǐngbǎo;【動詞】腹を満たす/満腹を感じる
▲例文4“再忙,饭还是要吃。zài máng ,fàn háishi yào chī. ”
→どんなに忙しくても、食事はやはり取らなければなりません。
食事を抜いたり、後回しにしたりするのは無理な話というわけ。
この日常会話フレーズは、教科書の例文だと大抵、“就是再忙,还是要吃饭。”と挙げられるところだが、
更に目的語前置のテクニックを使って、“饭还是要吃”と変化させ、
“饭(食事)”を主題に据えて、「食事というものは…」と強調している。
“(哪怕/就是)…,也要……”はセットフレーズ:
「たとえ…でも、…しなければならない(仮定の譲歩)」。
副詞“也”のほかに“都”、“还”、“还是”がよく用いられる。
(つづく/鄭青榮)