▲钱根本不是问题,包你满意。
→カネのことはまったく問題などありません、きっとご満足して頂けるよう私が保証します。
▲事成之后,少不了你的好处。
→事が成功した暁には、充分にお礼をさせて頂きます(/あなたの利益は多いに決まっていますよ)。
【類似表現】
事成以后,我重重有赏。
→事が成功した暁には、たっぷりとお礼をさせて頂きます
▲对于成绩优异者,我一定重重有赏。
→特に成績のよい者には、必ずたっぷり褒賞を与えます。
語注 :
●包 bāo;保証する・請け合う(動詞)
●少不了 shăobuliăo;少ないわけがない・多いにきまっている
解説 :
利益誘導スタイルのフレーズというと、どうしても現代社会では金銭財貨といった物質的利益が
主役として躍り出て来ることになる。やはり、現代はマネー社会なのだろう。
確かに人生において金銭財貨は重要だが、至上にして万能というわけではない。
なるほど、大富豪は金に飽かしてどんな贅沢品でも手に入れることができるだろうが、
欲するままに愛や青春、健康や長寿、生命や時間といったものまでカネで買えるわけではない。
たしかにマネーがあれば、目先の物欲を満たすことはできるし、一旦ハッピーエンドにはなる。
しかしそうした欲求は、皮肉にもひたすら自己増殖して、ブレーキが利かないものだ。
さすがの大富豪も、際限なく膨張する自らの欲望に追い立てられて気は休まらず、
心の平和と幸福感はなかなか得られないであろう。
一方、豊かな精神の持ち主は、家族や周囲と円満良好な人間関係が保たれ、
たとえ物質面で恵まれなくても、心楽しい日々を過ごすことができる。
金銭と精神のどちらを重く見るかは人によって異なるが、人の幸せは結局、
物質と精神両者のバランスの上に成り立っているに違いない。
紀元前6世紀の大昔に誕生した名著《老子》出典の成語
“知足常乐 zhīzú-chánglè;(足るを知るは常に楽し)”は、言い得て妙である。
人間の飽くなき欲望を見据えたうえで、バランスの取れた生き方を説いている。
そのうえおまけに、「足るを知らないのは最大の禍であり、貪欲は最大の罪過」とまで喝破しているではないか。
(つづく 鄭青榮)