中国語あれこれ

中国流 説得スタイル ー表現解説集【第8話(I)】

【第八話(I)】いぶし銀の大局観に秘められた強い説得力

*大局観関連の日常実用フレーズ *

我们应该站得高 看得远 想得深
→我われが持つべきもの、それは大所高所の観点、遠い見通し、並びに深い思慮である

【 中国人の大局観 】
囲碁・将棋やゲームなどでよく大局観の有無が勝負を左右すると言われます。
局部の利害得失ばかりに目を奪われていると、攻守の大局が見えなくなり、勝機を失ってしまうというわけです。

さて、大局観と聞いて、すぐ思い浮かぶ中国語の成語・四字熟語といえば、
顾全大局”、“弘思远益”、“人心所向、大势所趋”、“势不可挡”、“大势已定”、“势如破竹”などがある。
またマイナス・イメージの類では“大势已去”、“树倒猢狲散”などが挙げられます。
中国人の暮らしの中で、こうした大局観が実際の言語表現に反映されている例文をいくつか挙げて解説します。

語注:

人心所向,大势所趋 rén-xīn suǒ-xiàng,dà-shì suǒ-qū;【成語】人心の向かうところ、大勢の赴くところ
势不可挡 shì bù kě dǎng;【成語】勢い当たるべからず
大势已定dà-shì yǐ dìng【成語】大勢はすでに定まる
势如破竹 shì rú pò zhú;【成語】破竹の勢い
顾全大局 gù-quán dà-jú;【慣用句】大局を損なわないよう配慮する
弘思远益 hóng-sī yuǎn-yì;【慣用句】大所高所から将来の利益を考える
大势已去 dà-shì yǐ qù;【成語】大勢はすでに去った
树倒猢狲散 shù dǎo hú-sūn sàn;【成語】棲み処としている木が倒れると、猿も散って逃げてゆく

▲“我们应该站得高,看得远,想得深。Wǒmen yīnggāi zhàndegāo,kàndeyuăn,xiăngdeshēn.
→我われが持つべきもの、それは大所高所の観点、遠い見通し、並びに深い思慮である。

天时—地利—人和(天の時・地の利・人の和)」が成功の基本条件であるとの見地に立てば、
それらを基礎とする「大局観・先見の明・深慮熟慮」は勝利の方程式、と言える。
つまり、大局観から大きな趨勢を掴み、未来像を骨太に構想する、さらに未来像と現実の間に橋を架けるべく
ロードマップを深慮、熟慮して練り上げる。
それを実行に移せば、成功への扉を開くことができるというわけ。

【類似表現】
远见卓识→高い見識と遠い見通し。

(つづく 鄭青榮)